この投稿は Office365 Advent Calendar 2018 に参加しています。
12/4の昼頃から特に事前アナウンスもなくブラウザ版のMicrosoft Teamsでのデスクトップ通知(Webプッシュ通知)が有効にできるようになりました。
対応しているOS・ブラウザはどうなのか、通知の挙動はアプリケーション版とどう違うのか検証してみます。
デスクトップ通知の有効化
デスクトップ通知が可能なブラウザでMS Teamsを開くと画面右下にデスクトップ通知を有効にするためのトーストが表示されるため、ボタンを押して有効にするだけです。
共通の通知挙動
検証環境としてはEnterprise版のOffice365アカウントでログインし、メンション・返信・チャット等の通知は「バナー通知」にしておきました。
この状態でデスクトップ通知を有効にすると以下のように通知が届きます。
結果的にOS/ブラウザごとに利用可/不可という違いはありましたが細かい挙動の部分での違いはありませんでした。
上記通知設定の場合、それぞれ以下のようにデスクトップ通知が届きます。
メンション
ブラウザ・タブのアクティブ/非アクティブにかかわらずデスクトップ通知が来ます。
フォローチャネルへの新規投稿
ブラウザ・タブのアクティブ/非アクティブに関わらずデスクトップ通知は来ません。
2018/12/06追記
検証に誤りがありました。
ブラウザ・タブのアクティブ/非アクティブにかかわらずデスクトップ通知が来ます。
自分が参加したスレッドへの返信
ブラウザ・タブのアクティブ/非アクティブにかかわらずデスクトップ通知が来ます。
個別チャット
ブラウザ・タブがアクティブ且つチャット相手との画面を開いている場合に限りデスクトップ通知が来ません。
その他は全部デスクトップ通知が来ます。
いいね!
ブラウザ・タブのアクティブ/非アクティブにかかわらずデスクトップ通知が来ます。
Windows10(1809)
Google Chrome(70.0.3508.0)
利用可能です。
Firefox(63.0.3)
利用可能です。
Edge(42.17134.1.0)
利用可能ではありますが、MicrosoftがEdgeに代わるChromiumベースのブラウザを開発中との噂があるので注意しておいたほうがいいかもしれません。
IE(11.407.17134.0)
IEはWebプッシュ通知に対応していないため、利用できませんでした。おとなしくモダンブラウザを使いましょう。
Mac(macOS Mojave 10.14)
Safari(12.0)
今回の更新の拍子でSafariでもMS Teams使えるようになってないかなと期待したのですが依然safariでは利用できないままでした。
デスクトップ通知どころかそもそも利用できないので、Macではおとなしくアプリケーション版を使うしかなさそうです。
2019/5/29 追記
Safari側の設定を変更することでSafariでもTeamsが動作するようになりました。
デスクトップ通知についても他のブラウザ同様に利用可能です。
Linux(Ubuntu 18.04.1)
Firefox(63.0.3)
特別な設定不要で利用可能です。
Chromium(70.0.3538.110)
特別な設定不要で利用可能です。
先日Linux向けのChrome/ChromiumでTeamsの通知を受け取るためのポストがTechCommunityにありましたが、ここに記載されている手順を踏まずとも利用可能になりました。
まとめ
ブラウザ版のMS Teamsでは通知機能が貧弱なことが一番のネックでしたが、今回の通知機能強化でアプリ版との差異も少なくなりそうです。
特にLinux向けにはネイティアプリケーションが提供されていなかったためTeamsの利用に不便が生じていましたがこれでようやく通知を受け取ることができるようになりました。
以前に複数アカウント/複数テナントへのログインを便利にするMultiTeamsというアプリケーションを紹介しましたが、こちらはChromiumをベースに作られているものの少なくとも現時点ではデスクトップ通知はできない状態です。
今後の更新等で対応してくれると大変助かるなぁと思う次第ではあります。