私は趣味でゲームやTVの録画をしており、保存先としてファイルサーバを運用しています。
現行ファイルサーバが10年ほど稼働していてリプレースを検討していたところに安価なSAS HDDの調達先を聞いたので新規にファイルサーバを構築しました。
ファイルサーバの構成
今回構築したファイルサーバの構成は以下のとおりです。
ハードウェア
- Chassis
- SilverStone CS381
- CPU
- AMD Ryzen 5600G
- DRAM
- Sanmax DDR4-2400 ECC DIMM 16GBx2
- M/B
- Asrock TUF B550M Plus
- PSU
- CoolerMaster V550 SFX
- HDD
- Water Panther 14TB 7.2k SAS HDD(refurbished) x8
- SSD
- KIOXIA EXIRIA SATA 240GB
- KIOXIA EXIRIA SATA 960GB
- KIOXIA EXIRIA G2 NVMe 1TB x2
- HBA
- Microsemi H2200-8i
ソフトウェア
- OS
- Ubuntu 22.04.1 LTS
- ファイルシステム
- ZFS Pool
- RAIDZ1
- Water Panther 14TB SAS HDD x4
- Water Panther 14TB SAS HDD x4
- ZIL(Mirror)
- KIOXIA EXIRIA G2 NVMe 1TB x2
- L2ARC
- KIOXIA EXIRIA SATA 960GB
- RAIDZ1
- ZFS Pool
今回の構成の中心にいるのがSAS HDDを8本積めるケース CS381 の存在で、それを中核にパーツを集めていった結果上記のようになりました。
AMD CPUにしたのはコンシューマでもECC DIMMが利用できるため、マザーボードは将来的に10Gbps NICを積む想定でHBAとは別にPCIe x8がありつつM.2 NVMeが2本挿せるうちで安価なものを選定しました。
HBAは無駄にオーバースペックなのですが、規格さえ互換があれば平気で10年前の製品ですらリセールバリューのあるタイプのブツなので、まぁいいかと思って調達先の安心感だけで選びました。
そして大容量のファイルサーバを構築するために重要なHDDはWater Pantherから安価に調達しています。
Water Panther
Water PantherのことはTwitterで存在を知りました。
サイトを覗きに行くと大容量のHDDがべらぼうに安く売っており、バカみたいな円安(2022/12、購入時1ドル=135円ほど)でも国内で有名メーカーのHDDを調達するよりも安価だったため、Water PantherのHDDを利用してファイルサーバを構築することに決めました。
安い費用で容量を確保するため更にケチってリファービッシュなモデルを9台(8台+スペア用)購入したところ以下のようなお値段でした。
梱包は想像していたよりもだいぶまともで、筐体形状や基盤などからは自社製造なのかOEMなのかは不明でした。(しいて言えば昔のMAXTOR感がある)
S.M.A.R.T. 情報
S.M.A.R.T.情報から色々と読み取りたかったのですがHBAのドライバがUbuntu18.04までしかないためか、詳細な情報がうまく読み取れませんでした。
今後調べてちゃんと取れるようにしたいです。
ファイルサーバの構築
ハードウェア組み立ての際にホットスワップトレイのネジ欠品で難儀しましたがその他は概ね問題なく組み上がり、無事にZFSプールを作ることができました。
構築手順は「Ubuntu ZFS」あたりでググればドカドカ出てくるのでここでは記載しません。
まとめ
そんなこんなで現在は旧ファイルサーバからデータを移行中です。
まだ稼働して100時間も経っていないのでHDDの堅牢性の評価などはできませんが、今後継続運用して問題があればまた書こうと思います。
また、今後の課題としてちゃんとS.M.A.R.T.値を取得することと、自宅ネットワークを10Gbpsにしてファイルサーバにも10GbE NICを載せる予定があります。
ネットワークについてはお金がないのでまた貯金してどっかでルータ・スイッチ・AP全部を入れ替えたい…