Microsoft Teamsのネイティブクライアントは多重起動して利用することができません。
大半の人はTeamsアプリを多重起動する必要はないと思いますが検証で複数アカウント間での動作検証をする私みたいな人は困ったりするわけです。
結論から言って標準のTeamsアプリを多重起動することはできませんが、TechNetに公開されているアプリケーションを利用することで同時ログインが可能になるので紹介します。
※追記: 2018/12/05
ブラウザ版のMicrosoft Teamsがデスクトップ通知に対応しました。MultiTeamsはChromiumをベースにしているものの、現時点でデスクトップ通知は利用できません。
用途を考慮したうえでMultiTeamsを利用するのがいいかと思います。
MultiTeams
Teamsの多重起動を可能にするのはMultiTeamsというアプリで、Windowsのx86/x64版の両方が用意されています。
アプリ作成者はカナダの Michael LaMontagneさんという方で、Microsoft MVPを取得している開発者の方です。
MultiTeamsはZipファイルで提供され、起動方法は内部のmultiteams.exeを実行するだけです。
中身はChromiumなのでブラウザ版のTeamsが立ち上がります。
重い重いといわれるTeamsアプリケーションですが、MultiTeamsでもメモリ使用量はほぼ同じぐらいでした。
MultiTeams長所
- Teamsを複数立ち上げられる
- インストール不要
- 無償で利用可(MITライセンス)
MultiTeams短所
- 中身はブラウザ版Teamsなので通知がWindowsの通知と統合していない
- 何かあってもサポートは期待できない
所感
私は業務上複数アカウントのOffice365アプリケーションでTeamsを利用するため今まではアプリ+主要ブラウザ+主要ブラウザのプライベートウインドウという使い方をしていましたがMultiTeams導入のおかげでメインアカウントは本家Teamsアプリで、その他のアカウントはMultiTeamsで使い分けることでブラウザを無駄に開く必要がなくなり、大変便利になりました。
複数のOffice365アカウントを使い分ける方は少ないかもしれませんが、他のテナントにゲスト招待されていてテナントを切り替えて使う必要がある人は試してみてもいいかと思います。